癌に対して無知だった
でもこんなにアッサリ告知するものなの?
-2018年 5月-
検査の後、先生に呼ばれた。
父もいる前で
「胃に腫瘍ができています。そこから出血していますので、輸血を行います」
アッサリ、告げた。
「え・・・それって」と戸惑う私たちに
「はい、胃がんです。それも小さくないでしょう」
目が点になった。
いや、今は本人への告知義務があるといっても
こんなにいきなり言うものなの?
感情がもろい姉は泣き出した。
私は信じられない、という思いで一杯だった。
今までずっと心臓で病院へ欠かさず通っていたので
なにかあれば、血液検査などで分かると
勝手に思い込んでいた。
「検査は受けてましたか?」という医師の問いに
「・・・受けていません」と答えながら
自分を殴りつけてやりたかった。
そう、心臓ばかり気にかけていて
がん検診などずっとしていなかったのだ。
胃にできている腫瘍はかなり広範囲らしく
おそらく摘出になるだろう、と言われた。
「ここまで大きくなるのには、数年かかってますよ」
とも言われた。
胃カメラさえうけていれば、わかったのだ。
検診の大切さを今頃知っても
遅かった