癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て🌈

緩和ケア~決断~

違う。

パパちゃんの病気が理由じゃない。

 

自分の気持ちにはちゃんと向き合わなくちゃ。

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-2020年 4月中旬-

色々と悩んで

ずっとずっと考えた。

 

違うな。

 

パパちゃんが末期で

世話をしなければいけない、というのが

本当の理由ではない。

 

そこは

ごちゃ混ぜにしてはダメだ。

 

 

私は今勤めている会社に限界を感じていた。

 

再就職したのは1年半前。

ちょうど会社が急成長した時期でもあった。

 

 

決まったときは、それは嬉しかった。

今風のIT企業だったから。

 

仲間もみんな若く、やる気にあふれていた。

 

面接の際

残業はほぼ0、退職も1人もいないと聞いていた。

 

ところが実際入ると

残業代が0で、毎月のように退職者が出ていた。

 

まず、求人内容と実際の雇用の契約内容が違う。

基本給も、ボーナスも提示されていた内容と違うのだ。

 

もちろん途中で申し出た。

でもなんやかんや理屈をつけては

うまく逃げられ続けた。

 

それでも続けていれば、安定してくることを

願っていたが改善もなく

 

昨年とうとう労働基準監督署が調査に入るようなところだった。

 

辞めた誰かが告発したのだ。

 

 

メンバーは良い人ばかりで、

それだけが救いでなんとか仕事を続けていたが

仕事量だけが膨大に増え、

正社員なのに給料は結局主人の扶養内だった。

 

話が違う・・・

 

それでもお世話になっている取引相手もおり

抱えている案件を投げ出せず、辞められずにいた。

 

そんな中パパちゃんの体調も段々と悪くなり

 

昨年末は仕事も多忙を極め、

ちょうど心臓が悪くなったパパちゃんは入院した。

 

食事の準備ができないため、退院できるのに

ずっと個室に入院させておかねばならなかった。

 

 

何のために仕事をしているのだろう。

 

 

どこかで踏ん切りをつけねば、と

今年に入ってから強く思うようになっていた。

 

 

実際自分が担当したクライアントは

昨年の4倍近く売り上げを伸ばし、億を稼いだ。

 

それなのに

ボーナス0って・・・

 

社長だけが高級車を乗り回し

高いお店での飲食を自慢し

いい会社のアピールだけは怠らない。

 

そんなところがもううんざりだった。

 

真面目に頑張っている社員たちが

かわいそうだった。

 

 

それでも、退職・再就職には

エネルギーが要る。

結果、一緒に仕事をしている

他のメンバーに迷惑がかかる。

 

踏み出せずにいた。

 

 

でもパパちゃんの容体が悪くなり

切り出すなら今しかない、と思ったのだ。

 

結果、私はパパちゃんの病気を

利用したのだろうか。

 

そうかもしれない。

 

心も体も疲れ果てていた。

 

 

パパちゃんが余命を告げられた次の日

信頼している上司には話をしていた。

 

仕事を続けられないかもしれない、と。

 

 

歳も近く、本気で心配してくださる上司には

最後まで良くしていただいた。

 

通院のため早退や有休をとるときも

チームのメンバーがサポートしてくれた。

 

感謝しかない。

 

でもこの先はまったく予測がつかない。

 

 

パパちゃんとの時間を

何より優先したい気持ちもあった。

 

上司に伝えると

残念だけど、分かった、と

 

それならば少しでも早い方がいいねと

2日後から残りの有休を使い、退職へと手続きを進めてくれることになった。

 

 

みんな、ごめん。