ようやく退院できたものの
家ではストレスがたまるのか
少しイライラ気味のパパちゃん
-2019年 1月末-
退院はできたものの
体重も減り続け、とうとう43㎏になり
かなり落ち込んでいた。
私の仕事も一段落してきたので
食事も見直し、薄味で柔らかいものを作るのだが
「味がまったくしない」と醤油をかけるものだから
それで口論になってしまう。
体重が減ったことが、かなりショックだったのだろう。
なんとかたくさん食べて戻そうとするのだが、
そうすると食べたものがつかえて、吐いてしまう。
悪循環に少しイライラしていた。
どうしたものか。
そんなある日、新聞を見ていたら
目にとびんできたものが!
見るからに詩吟か演歌みたいな雰囲気なんだもん。
でもパパちゃんは、若いころから外国の音楽が大好きだ。
これならパパちゃんは喜ぶに間違いない。
もう公演まで日がなく、
チケットの販売期限もギリギリ。
会社の休み時間にコンサートの事務局に電話をかけたが、
ほぼ完売に近く、チケットセンターかコンビニで
あと3枚しか残っていないらしい。
あああ、やばい。
今日は水曜日、次女がお休みの日だ。
急ぎ電話をかけて、とにかくチケットを
買いに行ってくれるよう、頼んだ。
すぐさま最寄りのコンビニに走ってくれた姉。
そして夕方近く、購入したチケットを渡しに
わざわざ会社まで来てくれた。
神°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
なんと『1階 9列-20』
ホール中央の端の席。
これ以上ないくらいのいい席だった。
姉の運の強さに頭が下がる。
そしてチケット代は
長女がお正月、父にくれたお年玉から用意した。
毎年、長女は父へと私にまでお年玉をくれる。
本当にありがたい。
父へのお年玉は、ここぞという時に
使わせてもらっていた。
昨年は大相撲の観戦で、タマリ席という
土俵際の良い席を買うことができた。
実質姉からのプレゼントなので、
パパちゃんも誰にも気兼ねすることなく行ける♬
今年はタンゴだ。
仕事から帰り
「これなーんだ⁉」とチケットを見せると
パパちゃんの目の色が変わった。
「え・・・タンゴ?ほんとに?どうしたんだ???」
訳がわからない、といった様子。
たまたまタンゴの公演がある事、
長女がチケット代を出してくれ
次女が買いに走ってくれたことを話すと
本当にほんとうに嬉しそうだった。
「そうか・・・みんなに世話になったなぁ」
それからそれぞれ姉達へお礼の電話を入れていた。
それから何度も何度も
チケットを嬉しそうに眺める
パパちゃんの姿があった。
「これで生き返る」と
最高の笑顔で言っていた。