癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て。

ドライブ中の出来事~ラジオとノイズ~

夏の終わりにもう一つだけ

お付き合いください 

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追想

 

これも数年前の出来事です。

 

まだパパちゃんが元気だった頃。

 

その年のお盆は

私の夏休み休暇が長くとれたこともあり

姉たち家族とみんなで

キャンプ場へ行くことにしました。

 

釣りならば海が良いのですが

母から「お盆は引っ張られるから

決して海に入ってはいけない」と

さいころから言われていたので

今回は川の近くでのキャンプ。

 

お値段も、距離もよさそうな所が見つかり

早速予約をいれたものの

やはり下見をしておいた方がいいかな、と。

 

コテージと、山小屋風ログハウスとあり

調理器具や部屋の広さ等見ておきたかったのと

道路状況の確認が必要だったので。

 

主人は車いじりが好きで、車高を下げている。

道路がデコボコしてようものなら、

間違いなく怒り出す。

 

そして

街中は「駐車場が狭いからダメ」

山は「道が悪いからダメ」

海は「潮風でさびるからダメ」

 

・・・なんのためのファミリーカーだよ・・・

 

おまけにアウトドアが苦手。

ウォシュレットとシャワーがないと

これまた機嫌が一気に悪くなる。

 

できる事なら連れて行きたくないのだが

そう言うわけにもいかない。

 

パパちゃんもそこらへんが分かっているので

「一度見ておいた方が、いいね」ということで

 

キャンプの2週間前、

私の軽自動車でパパちゃんと下見に出かけた。

 

とりあえず私が運転して、携帯のカーナビをオン。

(車にカーナビついてないもん)

 

途中は道に詳しいパパちゃんの案内で

スイスイと順調に行ったが

途中山間に入ってからは、さすがにカーナビが頼りだった。

 

道路が工事中らしく、途中1方通行も何度か過ぎ

なんとかキャンプ場に到着した。

 

川の流れが聞こえる。

 

鳥の声も。

 

あ~癒される~

マイナスイオンや~(*ノωノ)

 

 

キャンプ場の管理人さんも良い方で

お部屋も見せてもらった。

 

結構広めのお部屋で、お風呂場もきれいだった。

 

3棟並んだ向こう側から、直接川岸にも降りられる。

便利だ。

 

テラスもあるので、ここでバーベキューをしよう。

 

調理器具や冷蔵庫の大きさも確認OK

 

 

コテージのすぐそばまで車でも来れるが

ちょっと道が悪い。

 

パパちゃんとも話して

フロント前の駐車場に停めて歩くのが

無難だね、と話した。

 

荷物を運ぶのが大変だが、仕方ない。

 

せっかくのキャンプに来て

ご機嫌が悪くなられても面倒だ。

 

水はとてもきれいで

上からきらっきらっとヤマメが見えた。

 

パパちゃんのテンションが上がっている(笑)

 

よしよし。

 

「バーベキューは、釣ったお魚だけでいこうか」

と話すと

「川はよほどじゃないと釣れんよ。肉は買おう」と

神妙な顔で言われた。

 

帰り道。

もう道は分かったので携帯のカーナビは消し

パパちゃんと話しながら運転していたが

ふと気づくと、どうも景色が違う。

 

さっきの工事中のところだ💦

曲がらなくてはいけないのに、まっすぐ来てしまった。

 

まあ、でも道の感じからいくと

繋がっていそうな気もしたので

そのままひき返さずに、どんどん進んでしまった。

 

だが道は一向に広くなる様子も

本線につながる様子もない。

 

だがパパちゃんと話すのに夢中だった私は

止まりもせず、「そのうち、開けるだろう」と

ひたすら前に向かっていた。

 

瞬間

 

いきなりラジオの電源が入り

大音量でノイズが流れた。

 

あまりの音の大きさにビックリして

思わず急ブレーキをかけた。

 

「なんでいきなりラジオつけるん⁉」と

パパちゃんの方を見たが

パパちゃんもキョトンとしている。

 

「おれは何も触ってないよ」

 

そもそもラジオに手をのばせば、私が気づくはずだ。

 

どういうこと???と思いながらふと前を見ると

ちょうど停まったとこから先は

いきなり道が狭くなり、

バックもできないくらいのあぜ道だった。

 

周りが草に覆われていて、良く見えていなかった。

 

停まったところの横に少し道があり、

Uターンできるギリギリの広さだった。

 

一気にぞっとした。

 

あのまま言ったら絶対に立ち往生だ。

 

パパちゃんが居るとは言っても

もし脱輪なんかしたら

まずレスキュー車が来れない。

 

しかもこんな山の中

 

誰もいない

 

アウトだ

 

 

なんとか向きを変え、急いできた道を引き返した。

 

しばらく走ると

やはり工事標識のところに出た。

 

ここまで来て、パパちゃんに

「怖かったよ~(´;ω;`)ウゥゥ」とべそをかいた。

 

まだドキドキしていた。

 

それからは問題なく走り

一般道まで降りてくることができた。

 

あまり物事に動じないパパちゃんは

平気なようで

「なーん、たまたまラジオが入っただけだよ」というが

入るか?たまたま

ラジオのスイッチが( ゚Д゚)

 

それに普段、パパちゃんはAMしか

私はFMしか聞かない。

なのであの時は、完全にラジオは消していた。

しかもあんなに音量を上げるなんてことは

私もパパちゃんもしない。

 

だがあのタイミングでラジオが入ったおかげで

私は助かった。

 

そう考えると、悪い事ではないのだよな。

 

でも・・・???

 

何とも言いようのない気持ちになったが

さすがにこの話は

キャンプから戻ってしばらくしてから

家族には話した。

 

だって行かないとか言い出したら、やだもん。

下見にまで行ったのに。

 

 

おかげでキャンプは、とっても楽しかった。

 

ヤマメは小さいのしか捕れなかったけどね。

 

 

でも時々思い出す。

あれはなんだったんだろう

 

 

でも私は

生きてる人

この世のものではないもの

妖怪、霊、怪物、精霊、やくざ、

総合して全部ひっくるめても

 

ダントツで今でも一番怖いのは

ママちゃんだ。

 

 

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