癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て。

胃がん~抗がん剤治療のあと~

医者への失望と怒りの中

次にすべきことは何?

 

冷静に

自分に言いきかせる

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-2020年 3月25日 続き-

 

待合室に戻ってからも

憤りがおさまらなかった。

 

そして、当のパパちゃんは

検査から時間もかかっていたので

くたびれてもいた。

 

「さっき先生が言われたの、分かる?」

 

するとぽやっとしたまま

「んー。もう薬はしなくて、いいんだろう」

 

んむむ、と思いながらも

「うん、あんまりお薬の効き目がないって。

だからあのきついお薬は、もうしないよ。

緩和ケアの病院で、別の治療をしよう」

 

言い方を考え考え、言葉を探した。

そしてもう治療ができない、という事よりも

きついから別の治療をする、という言い方に変えた。

 

緩和ケアに行ったら、もう抗がん剤治療はしない。

 

受け入れて、それに応じてのケアを受けることになる。

 

痛みをなくす、不安を和らげる。

心と体の苦痛を取ってもらう。

 

それもある意味、治療だ。

 

間違っては・・・いない。

 

診療の際、いつもパパちゃんは同席して

話を一緒に聞いてはいるが、あまり聞いていないことも多かった。

(なので前回の診療の際に

言われたことも忘れてたんだろうけど)

 

また、私や姉、一緒にいる人が

聞いてるだろう、とも思ってる。

 

良くも、悪くも。

 

抗がん剤治療がきつかったパパちゃんは

薬を止めれることを、喜んでいた。

 

パパちゃんの中では

今の最悪な状態は、完全理解はしていないと、思っていた。

 

思いたかった。