癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て。

胃がんからの在宅看護~会いに来たよ~

ひと目、元気な顔を

 

言葉を交わし

笑顔をかわし

 

あの時間を忘れない

f:id:hikaru-ko:20201018131917j:plain

-2020年 ゴールデンウイーク-

お出かけもままならぬ中

みんながパパちゃんに会いに来てくれた

 

長女は朝早くから来て

パパちゃんの好きなものを作ってくれた

 

でも感染リスクには超過敏な長女💦

 

『6月のパパちゃんの誕生日ごろには

さすがに落ち着いてるだろうから

その時はみんなで集まろうね!』

と話すや否や

 

風のように帰っていったε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

 

そして入れ替わるように次女家族😊

 

なんとなんと

従兄家族まで来てくれた。

従兄ははるか昔、飲んだ席で

義父ともめたことがあり

それから縁遠くなっていた。

 

でもそんなことも気にせず

遠い中子どもたちを連れてきてくれた。

 

感謝しかない。

 

ちょっとビックリ顔のパパちゃん。

 

「コロナで何処もいけないから暇でね。

おっちゃんの顔を見に来たよ」

従兄の優しいウソに

どこまで気付いていただろう

 

まだ生後半年の小さい赤ちゃんから

やんちゃ盛りの子供に

しっかり者のお姉ちゃん

にぎやか家族に+次女家族

 

めっちゃ密(笑)

 

それでもみんなマスクを着けて

食事は控えてもらった

 

ごめんね

ありがとうね

 

パパちゃんもリビングに座り

しばらくはみんなと談笑していたが

「少し、疲れた。みんなゆっくりしてね」

と部屋で横になっていた。

 

他愛もない話をしながら

あっという間に時間は過ぎた。

 

「じゃあ、そろそろ帰ろうか」

 

従兄も、姪っ子も、お婿さんも、子どもたちも

面々にパパちゃんの側へ行き

「おっちゃん、また来るよ」

と声をかけてくれた。

 

そして従兄とは

釣りに行こうと、以前から約束していた。

「おっちゃん、早く釣りに行こうよ」

そう言われたパパちゃんは

キラキラした目で

「そうそう、行こうな」と

笑顔で返していた。

 

本当に行きたがっていた。

行けると、思っていた。

 

コロナが落ち着けば

 

みんなでもう一度海へ

 

それだけが

パパちゃんの

私たちの

支えだった

 

 

あの時、会いに来てくれたこと

小さい子どももいる中

不安もあっただろうに

 

パパちゃんのためだけに

遠い中来てくれた

 

その気持ちを

優しさを

一生忘れない