親身になってくれる人
血縁がある、ないに関わらず
その人の人間性がよくわかる
冠婚葬祭には親戚がからんでくるもの。
母方の家は、亡くなってから疎遠になっていた。
それでも離縁した父のことまで心配してくれるような人たち。
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とてもとても温かい。
そして父方の親族は、これまたみんなオモシロイ。
パパちゃんのお兄さんも今は離れて独りで暮らしている。
もう一人のお兄さんは早くに亡くなったが、義姉である叔母は一番親身になり、何かと世話になった。
父の郷の人たちはもう言葉に尽くせないほど、人がいい。
七福神の集まりかと思うほど、皆穏やかでニコニコと笑顔が絶えない。
言葉も、雰囲気も、すべてがホワホワしている。
叔母も、従兄もみな優しすぎる人達。
父が初めて母を連れて行った時の話を聞いたことがある。
父は下戸だが、亡くなったお兄さんはお酒が大好きでとても陽気な人。
すっかり気をよくした母は調子に乗ってお酒を飲み、なんと大の字になって寝てしまったらしい・・・
さすがに父が血の気が引いたと言っていた💧
それでも叔母は『あらあら、よほど嬉しかったのねぇ』と優しく布団をかけてくれたらしい。
実家を頼ることなく一人で身を立ててきた母を思ってか、
怒ることもけなすこともイヤミを言うこともなく、変わらず接してくれたのだとか。
プライドはエベレストよりも高く気の強い母が、心底叔母のことは慕っていた。
父の郷へ行くことを誰よりも楽しみにしていたのは、母だったように思う。
叔母の優しさと誠意が、母を丸ごと包んでくれていた。
その子ども達である従兄もまた、皆面白く優しい人たちだ。
今でこそみんな割合悠々自適に暮らしている。
それでも生活が困窮しているときでも、パパちゃんが経済的に大変な時になけなしのお金を送ってくれた。
決して裕福ではなかったけれど、それでも困った時には全力で助けてくれる人ばかりだった。
そしてまたパパちゃんも、自分に出来る精いっぱいを尽くす人だった。
それが当たり前だと思っていた。
ところがどっこい。
嫁いでみればこちらの親族間はトラブルばかりだった。
ハッキリ言って皆仲が悪い。
表面上はニコニコしていても、居なくなったとたんに平気で悪口を言う。
それもほぼ全員。
派閥のグループ化が歴然とあり、学歴や仕事でマウントを取り合うバカな人達が多かった。それも叔父、叔母ばかりでなく従兄妹間までさりげなく年収を探り合う、そんな感じだった。
マジこええ。
一つには、お金が絡んでいるからだろうが。
本家の祖父母が亡くなってから、相続や土地でもめにもめていた。
我が家はもめるような資産すらない。
それだから仲がいいのかもしれないけど。
下手にお金があって、トラブルになるよりよほどいいと思う。
遺産も何もないパパちゃんだったが
大切な人のつながりを、私たちに残していってくれた。
それが何よりも嬉しかった。