癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て🌈

胃がんからの旅立ち~葬儀社スタッフの心配り~

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結婚式なら指折り数えて

お葬式はある日突然にやってくる

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私がパパちゃんの家族葬でしみじみ思った事

 

葬儀社によってもちろんカラーも違う

そして担当者によってこれまた随分と変わってくる

 

慌てることがないようにと

葬儀社についてはパンフを取り寄せたりメールで照会したりもしたが

実際足を運んで見学したところもかなりある。

全部合わせるとおそらく20社以上はある。

 

今はネットで見積もり照会なども出来るが、やはり訪問するのがもちろんいい

訪問、来店の方が葬儀社の雰囲気、スタッフの対応などもわかるうえ、収容人数やホール、控室等々自分の目で確認できる。

 

写真なども撮ってOKな所がほとんど。

特に控室など家族が長時間過ごすことになるところは大事だと思う。

 

あちこちに伺う中で、事前予約がほとんど。

ま-そりゃそうだ。

大体お葬式自体が予測がつかず、「じゃ、この日で♬」などと予定が組めない。

葬儀社もスタッフもその緊急時に合わせてスタンバイされる。

 

考えてみれば大変なお仕事だ。

土日休みだの言ってられない。

 

突発的な葬儀(お仕事)に対応されるのだから、普段は閉館されて予約して訪問するか、受付の方だけいるところがほとんど。

それでも行くと大抵中を見せてもらえるし、見積もりや葬儀社のサービスなどは教えてくれる。

 

私は空き時間を見つけては買い物の合間に見て廻ることが多かった。

いろんなスタッフさんや葬儀屋さんとお話させてもらったが、どうも男女間で大きな差がある。

 

男性スタッフは喪主という男性立場からの目線だろうが、大きめの規模や祭壇、豪華な棺やセレモニー等、見た目重視で押してくる。

女性スタッフはやはり飲食や来客への対応、段取りや配置等、裏方で動く目線でアドバイスしてくださる。

 

男だ、女だ、というと今のご時世問題になってしまうが

私自身は色んな所を見て廻る中でそれをすごく感じた。

それがダメ、という訳ではなく、それぞれに合ったプランナーを見つけられたらいいと思う。

 

私たちは見た目重視よりも、静かな小規模のお別れを望んだ。

もちろんたくさんの経験の中から、いろんなアドバイスをしていただけるのは有難い。

だがこちらの意向を否定したり、自分の考え方を押し付けたりするのはいかがなものだろう。

一つには私がまだピチピチのアラフィフで若いからだろう🐣

「いやいや、やっぱりこうでないと」と押し付けてくる葬儀社(特にオッサン)が結構いた。

 

事前に下見に行ったからとて、保険や車のようにしつこく勧誘は来ないから安心していい。『その後どうですか~』なんて言ってくるところがあれば、そこは間違いなくアウトだ。

心配であれば「親にはナイショなので連絡はしないで」と言えば了承してくれる。

ネットでのパンフ取り寄せも、「分からないように」と備考欄へ入れれば、葬儀社と分からないように資料を送ってくれる。

 

いざとなってからは、本当に本当に慌てる。

そして不要なものを上乗せされて、高額になる。

良い葬儀社、良いスタッフとご縁を作っておくのはすごく大事。

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だって絶対利用するもの

 

いろんな葬儀社へ自分の希望や見積もりを依頼する中で、遠方の親族が来た場合に宿泊するホテルの案内や、バインダーにきちんと入れられたファイルを送ってきてくれたのは、パパちゃんを見送った葬儀社だけだった。

そして葬儀の種類も詳細まできちんと紹介してあった。献花や精進料理も内容と金額まで。

以外にないのですよ。どこもお任せプランのようにしてあって選べないし金額の詳細がない。

 

最初からとても好感が持てた。

そして実際相談に伺って対応してくださった女性スタッフで、ここに決めた。

 

ただあらかじめプランを決めていたものの、一部伝わっておらず当日来た男性スタッフと少々モメはしましたが。

それでもその方も、その後葬儀に関しては一生懸命で、四十九日忌前にはお花を届けてくれたりと良くしてくれました。

 

女性スタッフの方とは、その後も葬儀代の支払いや、返礼品の手配や追加、初盆に関しての相談など、いつも気持ちよく対応してくれました。

その中で『何か気になったことはありませんか?』と聞かれ

「家から斎場へ向かう時ですね、棺に入れますかと聞かれてビックリしました」と正直に話した。

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 すると『すみません!そうですよね、私たちにとっては当たり前になりすぎて、分からなくなっていたと思います。ありがとうございます、今後気をつけるようにします』と言われた。

 

そして朝食のサービスが本当に美味しかったことを伝えた。

『喜んでいただけて良かった~。作ってくれているの、私の友人なんです』と。

聞けばご遺族が泊まられた後片付けていると、大体決まってコンビニのおにぎりやレトルトのお味噌汁のごみが台所に残っているそうだ。葬儀で大変な中食事もままならず、せめて温かいご飯とお味噌汁をと、料理店を経営する友人に相談したところ、快く引き受けてくださったとのことだった。

『ホント、ご飯とお味噌汁だけの簡単なものなんですが』と恐縮されたが、優しさと思いやりが感じられて、本当に嬉しかったですと重ねてお礼を言った。

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しかも無料でサービスとか。泣ける。

 

「姉も申し込んでいきましたが、私の時もぜひここで」というと

『嬉しいですが、お待ちしてますとも言えませんし・・・』と苦笑されていた。

一日葬

もうちょい、今風にしてもいいかな🌸

子ども達には、すぐ隣にある関連のホールを教えておいた。

 

母の時もここでしてねと伝えてある。

じいちゃんのように。

仰々しいこともいらない。シンプルに。

何もいらないから、私は大好きな人たちと、しばしの別れをゆっくり惜しみたいんだ。