癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て。

胃癌~おだやかな時間~

うまく気分転換を入れながら

体と上手に付き合っていく

 

大きな心配もなく

平穏な日常

 

何もないことが幸せ

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-2019年 冬の終わり-

三寒四温の言葉のように

腸閉塞の後、パパちゃんの体調も落ち着き

徐々に安定した日々を送っていた。

 

次男の試験も無事終わり

残念ながら第1志望には届かなかったものの

第2志望も決まり、ホッとしていた。

 

次男は3年になってから、

反抗期がきたり、

また学校では教師が不祥事を起こしたりと

何かと落ち着かない毎日だった。

 

私もどうしても心配が先に立ち、

つい口うるさくなってしまう。

 

言葉にするのが苦手で

シャイを通り越してツンデレに近い彼は

うまく気持ちも吐き出せず

きついときもあったように思う。

 

 

そんな時、支えてくれたのはパパちゃんだった。

 

寡黙で、人のすることに口を出さず

いつもニコニコと、変わらず居てくれる存在は大きかった。

 

学校から帰ると、一番にパパちゃんの部屋に行き

「ただいま」

「おっ、お帰り」

 

この毎日が、次男にはかけがえのないものだった。

 

自分を否定しない。

対等に見てくれる。

干渉しない。

必要な時には、側に居てくれる。

困ったときは、助けてくれる。

 

子どもにとって、パパちゃんは理想の大人だった。

 

また娘しかいないパパちゃんにとって

孫が男の子ばかりというのも、嬉しかっただろう。

 

卒業証書を見せ

大人になっていく姿を

まぶしそうに見ていた。