癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て。

緩和ケア~快適な病室~

病院なのに

 

居心地の良い空間

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-2020年 4月中旬-

 

前回、緩和ケアや病院の説明の際

 

先生からも、病室はとても過ごしやすいからね

とは聞いていた。

 

 

今までが総合病院での入院経験しかなく

しかも

心臓やがん、心不全等の緊急時か手術の時しか

入院はしたことがなかった。

 

大部屋は、まあ4人くらい。

小さな簡易ロッカーとパイプ椅子、

イヤホン付きのテレビカード必須のテレビ。

 

最近は入院患者も多いのだろう、

緊急でいくと個室へ直行が多かった。

 

この個室が、高い(´;ω;`)ウッ…

 

トイレとシャワー室がついてはいるものの

あとソファーくらい。

テレビも冷蔵庫もあるがカードは別。

それで1日¥8,000もする。

 

緊急で入院させてもらってるのだから

仕方ないのだろうが

それにしても、高い割には居心地は悪かった。

 

それが普通の総合病院だろう。

 

そういえば1回だけ、胃がんの手術の後に

リハビリの病院へ転院したことがある。

 

そこは結構有名な病院で

フロアーにグランドピアノやら

有名なお店が入って居たり

おしゃれな待合室があったりと

ちょっとセレブ感の漂う病院だった。

 

そこまで高級志向はいらないが

やはり病院というのを忘れさせる雰囲気は

気持ちが良いものだった。

 

 

緩和ケアのあるM病院は

ふつーの病院だ。

 

入ってからも、待合室も売店も、

どちらかといえばシンプル。

 

なので

正直あまり期待はしていなかった。

 

 

入院を決めた後、姉達にパパちゃんをお願いし

ダッシュで支度のため自宅へ帰った。

 

救急外来の時は

簡単な入院セットを用意しているのだが

さすがに今日は準備しておらず、悔やまれた。

 

一通り入院に必要なものをそろえ

再び病院へ戻った。

 

 

コロナのため面会制限が設けられており

病室へは2人までしか入れない。

 

長女と入れ替わりに、

緩和ケア病棟のお部屋へ上がった。

 

 

ビックリした( ゚Д゚)

 

 

まるで雰囲気が違う。

絨毯やカーテンがピンク。

 

待合室もゆったりとした作りで

大きなぬいぐるみまで。

 

産婦人科のようだった(笑)

 

病室に入ると

広いお部屋のベッドで点滴を受けながら

ニコニコしているパパちゃんがいた。

 

気に入ったようだ。

 

この先どのくらい治療費がかかるか分からないため

1番お手頃な1日¥1,500の

お部屋にしてもらっていたが

十分だった。

 

テレビと冷蔵庫は備え付け、使用料も込み。

パパちゃんの好きなBSも見れる。

 

ソファーもゆうに4人は座れる

(今はお見舞い制限あるけど)

 

クローゼットもかなり大きく

着替えやタオルなどもしまえる引き出しもたくさんあり

 

言い換えると

長時間を過ごす患者さんが多いのを感じさせた。

 

でもできるだけ快適に過ごしてもらおうという

気持ちは感じられるよいお部屋だった。

 

パパちゃんが

「カーテンは開けておいて。外が見たい」

と言ったのには

胸が締め付けられた。

 

今住んでいる家は広い庭もある。

パパちゃんのお部屋にはのんびりできるよう、

縁側もつけてある。

 

でも毎日義父が庭をウロウロするので

パパちゃんは窓を開けられないのだ。

 

本当は窓を開けて

外の景色を眺めたいだろう。

 

風をあびて春の暖かさを感じたいだろう。

 

それができないつらさ。

 

自由が何よりも好きなパパちゃんなのに

不自由なかごに入っているようで

 

かわいそうでたまらなかった。

 

 

ごめんね

ごめんね

 

 

思いがけず入院してしまったけど

 

パパちゃん的には心からゆっくりできる

良い環境かもしれない。

 

ベッドの上でニコニコと笑う姿を見て

来てよかったと、思った。