3日も会わないなんてことは
初めてだったかもしれない
ベッドの上のパパちゃんが
小さく見える
-2020年 4月中旬-
パパちゃんが帰りたいコールを入れて数時間後
看護師さんからも電話があった。
「本人さんが帰りたいと強く言われてます。
先生とお話しできますか」
今日夕方早めに行くことを伝え、
会社は早退して病院へ向かった。
パパちゃんの体調も入院時に比べると悪くなく
私も特に問題なかったので
病室に通してもらった。
ベッドの上で所在なさげに座っている
パパちゃんが私を見て
「わぁー」とびっくりしながらも喜んでいた。
今日はお昼も食べたくなかったと。
入院しても倦怠感は取れないらしい。
またお風呂場までが遠く、しんどいこと。
同じキツイなら、家がいいとしきりに言う。
普段和室で過ごすので
ベッドの上も落ち着かないようだ。
分かった、分かった、と言って
パパちゃんは病室で私だけ呼ばれ
先生と看護師さん、ソーシャルワーカーさんと話した。
先生からは貧血と脱水症状も落ち着いていること、
また倦怠感をとるために、
ステロイドを処方していくことを言われた。
ステロイドは主人も使用しているため、少しは分かる。
効果も強い反面、副作用も強い。量にもよるが。
副作用は数か月後に出てくるので、
今の対処としては問題ないでしょうと言われた。
言い換えれば
副作用が出るまでの時間がない、ともとれる。
それでも
今、パパちゃんの体が楽になるのであれば
それに頼るしかない。
もう、側にいよう。
子どもが休みで側にいるといっても
その負担を強いるのはあんまりだ。
仕事は何でもできる。
でもパパちゃんと一緒に居られる時間は
今しかない。
仕事を辞め、家で看ることを伝えると
看護師さんもホッとされていた。
毎週診察にくること
また薬の管理ができなくなりつつあるのも
心配だった。
食事の管理も含め
側にいないと
もう現状厳しかった。
肩がとにかく痛いという。
骨への転移も心配したが、先生曰くそれではないらしい。
運動不足と寝たきりによるものなのだろうか。
家でもできるストレッチを、あとで理学療法士さんが部屋へ
教えに来てくれた。
よし。このリハビリ担当は次男だ。
スポーツをしていたので、ある程度ストレッチには詳しい。
おまけに私の言うことは聞かなくても
孫の言うことなら聞くだろう。
訪問介護も提案してもらったが
そんなことをすれば1発で
義両親にバレてしまう。
根掘り葉掘り聞かれて
心無い無神経な言葉を浴びせられるのがオチだ。
それは何としても防がねば。
どうも納得いかない。
もちろん国の制度だから病院への不満ではなく。
高齢になれば、病気と介護はワンセットではないか。
今パパちゃんは要支援1だ。
昨年再発が分かってから再度申請を行い、
リハビリを受けれるようにしてもらった。
年末から体調を崩して行けなくなったが・・・
今の状態で再申請しても、おそらく認定は変わらない。
もっと体調が悪くならないと介護認定がおりない。
でも悪くなってから申請したって
認定が下りるまで1か月もかかる。
必要な時にすぐに間に合わない。
ものすごく矛盾している。
また体力が著しく落ちているので
リハビリも希望したが
外来診察した日には
介護サービスとしてのリハビリは
受けれないという。
病院の隣に施設があるのに?
がるるる・・・と思っていると
肩が痛い、との症状があるので
整形外科としての治療として、受けれるかもと言われた。
なんとか、負担は最低限にしてあげたい。
皆さんのいろんな助けを借りながら
なんとかやっていこう。
うん、まずは明日会社に言わないとな・・・