癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て🌈

胃がんからの在宅医療~介護保険の区分変更~

何度目の介護認定だろう

 

元気が良すぎて通らなかったっけ

 

ずっと昔のよう

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-12時半-

息つく間もなくやってきたのは介護認定のメンバー。

 

地域でいつもお世話になっているケアマネジャーさんと

調査員の女性の方、そしてソーシャルワーカーさん。

 

今パパちゃんは《要支援1》

体力はとても低下していたが、いつも面談の時に冗談ばっかり言うので

「まだまだ元気」と認定が下りなかった💧

 

ケアマネジャーさんは男性の方だが、

いつも笑顔でとても優しい。

なかなか要領を得ないパパちゃんの話にも

うんうん、と気長に付き合ってくださる方だ。

 

もう、数年のお付き合いをさせてもらっていた。

私が仕事の時は、携帯へ連絡をマメに入れてくれたり

「お父さんのところへ行ってきますね♬」と足を運んでくださったり。

 

もうこの時パパちゃんは、

お薬を増量したこともあり、呼び掛けても

うっすらと目は開けても、すぐ眠ってしまう状態だった。

 

ずっと見てきただけに

パパちゃんの変わりように、とてもショックを受けていた。

 

泣きそうな顔で私の方を振り返り、

私が笑ってうなずくと、気を取り直すかのように

「こんにちは!来ましたよ~」と声をかけていた。

 

ありがとう

来てくれて本当にありがとう

 

今回の訪問調査は、介護保険の区分変更にあたる。

 調査員さんはもちろん初めて。

もうほとんど眠って意識が遠のいているパパちゃんに

質問を繰り返していた。

 

①身体機能・起居動作

②生活機能

③認知機能

④精神・行動障害

上記の質問をされるのだが、

もうパパちゃんは起きて答えられるような状態ではなかった。

 

ルールとして、質問しなくてはいけないのは分かる。

でもこの調査員さん、慣れていないのか

けっこう粘り、質問を延々と繰り返す。

 

だんだんとイライラしてきた。

さすがに何回も

「腕、上げてくださ-い」

「上がりますか-」

「腕です、腕ですよ-」

と言い続けるのに

「いや、無理でしょ。見たら分かりますよね?」と言ってしまい

調査員さんが「えっ・・・でも・・・」とうろたえていた。

 

私のピリピリした雰囲気が伝わったのか、

同席していたケアマネジャーさんも

「いいです。ご本人きついから、もう進めてください」と言われた。

 

そこからは、一応質問しては私に

「出来ませんね」と確認しながら全項目進み、

どうにかこうにか終わった。

 

一通り終わると、そそくさと挨拶をして帰られた後

今度はソーシャルワーカーさんの紹介と説明。

 

今までのケアマネジャーさんは《要支援》の時の担当。

《要介護》になるとソーシャルワーカーさんに担当が変わるらしい。

 

女性の方で、挨拶とパパちゃんの状況を確認してから

介護保険》について一通り説明された。

また認定が下りるまでに、少し時間がかかってしまうこと。

すでに手配済のベッドは、前後するけれど

介護保険の適用になるとのことだった。

 

すぐに介護ベッドを手配して頂いたお礼を伝えると

「こんなことぐらいしかできなくて・・・」と

ケアマネジャーさんが言葉を詰まらせていた。

 

その気持ちだけで、充分です。

よかったね、パパちゃん。

お気に入りのお兄ちゃんに会えたよ。

 

これで介護保険の方もOKだ。