癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て。

母の郷へ行く 続編~トトロもびっくり~

便利すぎる世の中に慣れてしまった

 

たまにはゆっくり、のんびり

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追想

数十年ぶりに、

他界した母の実家と、コンタクトを取ることができた。

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 音信不通だったのにも関わらず

突然の訪問を喜んでくれた叔母と従兄。

 

「今度はみんなでおいで!」と

温かい言葉をかけてもらった。

 

その言葉に甘え、

叔母さんが元気なうちにと

子ども達を連れ再訪問することになった。

 

母の生家になるため

既に離婚していたパパちゃんは

「俺が行くわけにはいかんから」と

行くのを拒否していた。

まぁ、ワカランでもない。

 

でも

叔母さんも従兄も

父の事はすごく心配してくれていた。

元気なうちに会いたいから

絶対一緒に連れておいで!と

 

有難い限りである。

 

それもパパちゃんの人柄なんだろうな。

 

色々あって別れたものの

母も元来気性が荒く、

なかなか厄介だったのも皆知っている。

 

そんな母と結婚した父の苦労も

分かっているから

誰もパパちゃんの事を

悪く思う人はいなかった。

 

最後はとうとうおれて、

一緒に行くことになった。

 

なんせ行くまでに半日近くかかる。

今度は泊ってゆっくりしていけ!という

従兄の提案に甘え、1泊で行くことに。

 

 

さて、ここで問題が。

 

母の生家は、とてつもない山の中。

村の97%を森林が占める、

日本でも有数の秘境だ。

舗装されたとはいえ、極狭の山道。

家に上がるときは急斜面。

そして昔ながらのおうちのため

ウォシュレットだの、朝からシャワーなどは出来ない。

 

・・・主人は無理だ・・・

 

不機嫌になるのが目に見えている。

 

置いていくのが無難だ。

 

またみんなが1泊で行ける日を計画したときに

ちょうど主人は仕事だった。

 

よっしゃ(・∀・)♪

 

主人も最初は一緒に行けず、むくれていたが

「道が狭い」「山道」「朝シャンできない」と聞くと

「あ、じゃあ俺いいや」とあっさり納得した。

 

一方、子ども達は初めて行くところ

しかもお泊り☆にはしゃいでいた。

 

当日。

お天気にも恵まれ

次女のファミリーカーに全員乗り込み出発。

 

途中物産館に寄ったり

紅葉の時期には観光スポットとして

有名なダムを見たりしながら

ドライブを楽しんだ。

 

さすがある程度パパちゃんが道を覚えていて

今度はナビも使わず行けた。

(そしてやっぱり山道に入ってから

私の携帯は圏外になった)

 

ひたすら続く山道に

もともと乗り物に酔いやすい次男。

薬も飲ませていたが、結構きつそう。

 

ようやく到着。

見渡す限り、山・山・山の大自然のど真ん中。

 

トトロもびっくり

おそらく猫バスも来れない(笑)

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この地域は、台風常襲地帯のため

《直屋(すごや)》といわれる

真っすぐな屋根型の家屋が特徴だ。

 

まず玄関入ってすぐに土間がある。

そして山間部の傾斜地に住居を構えるため

山側は板壁で棚・床・仏壇を配する

閉鎖的な造りになっている。

 

また神楽伝承のため、

一つ一つの造りが広い部屋が並ぶ

並列型と呼ばれる家屋になっている。

神事の際、楽屋・舞台・客席として

機能するという。

 

普段は管理も大変なため、雨戸も締め切っておられるそうだが

今日は私たちが来るのを知っていて

全面開放してくれていたようだ。

(写真は翌朝の様子)

 

そして母の生家は

地元でも代々続く大きな旧家。

 

家は【有形文化財】に指定されているそうな。

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すごい事だが、とても大変💦

なんせ勝手にリフォームとか出来ないらしい。

 

なので高齢者が住むのには、

いささか不便な気もする。

 

でも、長年暮らしてきた方たちにしてみれば

便利さに合わせる生活よりも

昔ながらの生活に合わせる生き方の方が

いいのだろう。

 

 

だが部屋にコンセントがないのには

ちょっと困ってしまった(;・∀・)

 

私が小さい頃は牛小屋もあった。

山の水がそれはそれは冷たくて

飲み物や果物は、もっぱら水で冷やしていた。

 

 

ひとしきりみんなで挨拶を済ませ

ご先祖様へご挨拶。

 

パパちゃんとも昔話に花が咲く。

 

従兄もパパちゃんと同じ

心筋梗塞を起こしたことがあるらしい。

 

ここは救急車も来れないため

麓の病院まで乗せて行ってもらったらしい。

 

・・・大変だ・・・

 

コンビニももちろんない。

通学ができないため中学校から寮生活。

 

今の子ども達には考えられない生活だ。

 

しばらくして、川遊びに出かけた。

 

だいぶ水位が低くなったように、感じた。

 

もう少し以前はあったような。

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夜もクーラー要らずの涼しさだったが

私が子供の時は、寒くて寒くて布団をきていた。

 

これも温暖化の影響なのだろうか。

 

長い年月、なんだかんだあったようで

従兄も離婚して独り身になっていた。

 

まぁみんな色々あるよね。

 

夜はみんなでバーベキュー。

皆でお腹いっぱいになるまで食べた。

 

途中ふらっとワンコがやってきた。

えらくスレンダー。

でもとてもおりこうさん。

 

なんと猟犬らしい。

カッコイイ!

 

ここではイノシシや鹿といった

いわゆるジビエ料理が昔から普通に行われている。

 

母も鶏なんかは普通に捌いていたと

姉達に聞いた( ゚Д゚)

 

叔母はリューマチにかかり、指がかなり変形していた。

 

痛かっただろう。

 

腰もここいらでは見ないほど

大きく曲がっている。

 

それでもニコニコと穏やかな笑顔の中に

やはり母の面影が、重なる。

 

翌日別れの際、

縁側にならび、記念写真を撮った。

 

みんな、とってもいい顔をしていた。

 

叔母の手を取り

また来ます、元気でいてくださいと

言いながらぎゅっとハグをした。

 

長生きしてほしい。

母の分まで

叔父さんの分まで

 

故郷があるのは素晴らしいと

思えた家族旅行だった。

 

子ども達を

パパちゃんを連れてこれて

本当に良かった。

 

 

 豆腐も絶品☆盛田屋さん

美味しい出汁は料理に欠かせません~

食べ比べもしてみたい♪