癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て🌈

胃がんからの家族葬~譲れぬ思い~

さわらないで

私たちのパパちゃんに

 

初めて願う強い思い

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騒動しまくった義実家ご一同様がようやく帰り、入れ替わりに主人の上司が来てくださった。

 

聞けばご自身もお母さまを亡くされて間もないそう。

「他人事と思えなくて」と言葉を詰まらせる姿に胸が熱くなった。

 

誠実さが感じられる、立派な方だった。

 

 

そして最後、従兄親子が来てくれた。

 

とてもとても嬉しかった。

 

従兄は家が遠い中、何度もパパちゃんに会いに来てくれた。

 

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 パパちゃんが危篤の晩も、とんで来てくれた。

 

もう話すことが出来なくなっていたので、ゴールデンウイーク中に会っておいてくれて

本当に良かった。

 

パパちゃんを心配し、大事に思ってくれる。

見栄や裏表もなく、真っすぐな気持ちで付き合える、かけがえのない人たち。

 

そして県外に出てからずっと会えなかった従兄の一番下の男の子が来てくれた。

もう20年ぶりくらいになるだろうか。

 

小さい頃近所の畑でネギを引っこ抜いていた男の子が立派なパパに。

とってもイケメンになっていた。

 

ありがとうね

パパちゃん、目を真ん丸にして喜んでるよ。

 

 

ざっと事情を説明して、明日の葬儀は私達だけで行うことを伝えると

残念そうだったがすぐに納得してくれた。

「おっちゃんを、よろしく頼むね」

 

優しく言ってくださる従兄親子に、ただただ頭が下がる思いだった。

 

この時、葬儀への不参加を快諾してくれたパパちゃんの親族の人たちには

また別の場を設けようと、思った。

 

 

弔問客も一段落したところでお経をあげ、それからみんなでお弁当を頂いた。

 

これまでだと、おにぎりかサンドイッチ、煮しめに漬物のオードブルが定番で

お弁当は初めてだった。

精進料理なのでまったく期待していなかったが、美味しくてビックリした。

子ども達も「これ美味しい!」と喜んで、まぁ全員キレイに完食した✨

 

 

そして交代に風呂に入りながら、お布団を広げる。

お風呂はバスタブもあり、ゆっくりできた。

 

そして次男がギター、姉の子どもが電子ピアノをそれぞれ弾く。

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パパちゃんが音楽が大好きだから。

とってもにぎやかなお通夜(笑)

喜んで、起き出してくれないだろうか

 

葬儀社の方も途中で帰られ、私達だけになった。

ドライアイスがなくなってしまうので、あまり開けないように』

と言われていたが、次女とついつい開けてしまう。

 

だってもう最期なんだもん

 

眠ったようなパパちゃんの頬を替わりばんこナデナデしながら

今日の義父母の話が出た。

 

あまりに傍若無人な態度に、姉たちもキレかかっていた。

パパちゃんの事や、私たちのことなどは一切考えていない。

自分本位な考え方と押し付けに心底ウンザリだった。

 

第一、火葬場へ呼ばれてもいないのに行くという神経がワカラナイ。

遠慮と言う言葉を知らないのだろう。

 

 

ずっと見てきた子ども達からも

「なんね、あれ。じいちゃんかわいそすぎだろ」

「お母さんたちのお父さんなんだから。最期は、お母さんたちの好きにしなよ」

と言ってくれた。

 

主人は一番端っこで、早々と寝ていた。

眠っていたのか。

私たちの話は聞こえていたと思う。

でもピクリとも動かなかった。

 

 

姉たちへ、私は自分の思いと、これまでのパパちゃんへの仕打ちも話した。 

もう、聞こえてもいいと思っていた。

 

私たちの父だ。

親だ。

赤の他人に、なんの遠慮がいるものか。

 

これで何と思われようと、構わなかった。

 

そしてこれまでの主人の態度に

私も姉たちも子どもたちも

みんな腹をたてていた。

 

 

明日の葬儀がどうなるのか

そして火葬場へ来たのならば、当たり前のようにお骨を拾う気だろう。

 

 

それだけは絶対に許さない

パパちゃんに触れてほしくない

 

 

これだけは何があろうと譲れない

結婚してから初めて思う強い気持ちだった。

 

 

明日の出方次第で

パパちゃんの一周忌が離婚宣告日になるかもな

 

本気で考えていた