万が一に備える”保険”
過剰なものはいらないけれど
やっぱりあると安心感は違う
あとこの日にしたことは、お金の工面。
在宅医療に、これからのことに
どれくらいかかるのか正直分からなかった。
義実家とトラブるのは必然。
通常の口座から一時的にでも引き出すのは
恐らく主人もいい顔をしない。
自分の独身時代から積み立ててきた保険を使うことにした。
メチャクチャ健康体な私。
出産直前の切迫早産の時に入院したくらい。
メットライフ生命に加入していたが
外貨運用だったので、近年は積み立てもで来ていた。
担当者に連絡を入れたところ、やはり利率がとても高いので
残しておいた方が良いとのこと。
大至急借り入れの書類を送ってもらうことにした。
少し安心した。
やはりお財布が心もとないと
全てに不安になってしまう。
この方には独身時代から世話になっていて
次女の友人でもある。
いざという時にすぐ動いてくださるので
助かっていた(;^ω^)
そういや結婚後、名義変更や受取人変更の手続きのため
家へ来てもらったことがあった。
その時から我が家をウロウロしていた義母。
保険の担当者が男性とみるや否やギラギラ👀
(※けっこうイケメンです)
スゴイ顔で廊下から手続きの一部始終を監視して
担当者が帰るまで、自分も帰らず見張っていた。
なんの心配だよ・・・(笑)
さてさて、書類はこのあとすぐに届き
割合まとまった額をとりあえず借り入れた。
借り入れたということは借金だ。
そこは忘れないようにしないと。
だがおりしもコロナのため
利息はかからない時期であったことを、後から知った。
また全国民にコロナの一律給付金も出た時で
パパちゃんにも給付があったのは有難かった。
一段落したところで、長女がお昼を近くのコンビニまで
買いに行ってくれた。
本当に助かる。もう頭が働かない💦
従兄も一緒に少し遅めのお昼ご飯をとった。
長女も早めに来たものの、こんなに一気に悪化したのは
想定外だったようで。
帰るタイミングを計りかねていた。
私は刻々と変わりゆくパパちゃんの容体を見ながら
これからの事
義実家対応のことで頭がいっぱいだった。
お金の手配、よし
介護ベッド、よし
在宅医療、よし
介護保険手続き、よし
あと遠方は関東に住む叔父(パパちゃんのお兄さん)と
中部地方に住む従妹。
従妹には「ヤバイかも」という連絡を入れていた。
「週末に休みを取ったから、それまで頑張って」と返事が来た。
叔父は高齢な事、またコロナで制限のある関東のため
来ることはできなかった。
どんなに会いたかっただろう
そうこうしてる間に、次女家族が来た。
顔を見て連絡してなかったことに気づき
血の気が引いていった。
ヤバイ
一番連絡しないといけんのに
ほぼ毎日来ていたので、すっかり失念していた
「忙しい」は言い訳にならない
だが次女は私を責めることもなく、
「パパちゃん~来たよ~」と声をかけ
それからずっと体をマッサージしていた。
本当に本当にごめん
そうしていたら従兄の弟、到着。
もうみんな10年以上会っていない。
本当に久々の再会だった。
「兄ちゃん~!!!」
会ってびっくり
随分と薄毛になっていた( ゚Д゚)
こんな状況なのに
あまりの変わりように一同騒然となった(笑)
とってもイケメンだった従兄・弟は
次女の超お気に入りのお兄ちゃんだった。
従兄・兄と同じく
とにかく優しい
穏やか
ふんわりふんわりした温かな人柄だ。
そのイケメン弟が
ハゲたおっさんになっている・・・
衝撃的過ぎた。
でも仕事場からそのまま駆け付けた格好をしていて
その一生懸命さが
変わらない優しさを表していた。
『おっちゃーん、聞こえるね。遅くなってごめんねぇ』
亡くなった叔母によく似た
ゆっくりした柔らかい物腰。
もう、パパちゃんは話せなかった。
「起きて起きて」と必死に起こすのだが
うっすらと目はあけるものの
すぐにつむってしまう💦
しばらく声をかけ続けたが
以前パパちゃんは眠り姫だった。
会話をさせてあげられなかった
それだけが残念だった。
でも、会いに来てくれた。
何時間も車を走らせ、駆け付けてくれた従兄には
心から感謝した。
最後に従兄二人が帰る際に
「おっちゃん、ありがとうね」とささやいていた。
こちらこそ、ありがとう
なんもできんで、わるかったな
パパちゃんなら、きっと言っていただろう
そして私はまだ
パパちゃんに
『ありがとう』と伝えていないことに
この時、気づいた。