癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て🌈

【癌 再発】胃がん、肺転移、抗がん剤治療

再発、胃がんからの肺転移、抗がん剤治療

胃がんからの旅立ち~宇宙人との攻防~

生花は好きでないパパちゃん 『ちょん切られてると、なんか可哀そうなんだよ』 庭に映える草木や 自然の樹木が好きな人だった。 だからじゃないけど 手入れが苦手な私はもっぱら造花を飾った。 それでも季節感あるお花を入れて 『よかよか、充分よ』 パパち…

胃がんからの旅立ち~一周忌の準備~

1年前の今頃は みんなでご飯を食べてたね 子どもが作ったご飯を 『うまいなぁ』とリビングに座って ニコニコしながら ~2021年 皐月~ パパちゃんの一周忌は 孫たちも来れるよう、日曜日に私たち娘家族だけで集まった。 全員マスク着用 体調も変わりないか…

胃がんからの旅立ち~距離感ゼロ~

早かったなぁ ついこの間のような でも子どもたちは 確実に成長しているよ ~2021年 皐月~ パパちゃんの一周忌。 もうその頃は大丈夫だろう、という私たちの願いもむなしく コロナの襲撃はやむ気配もなかった。 一人離れて暮らす甥っ子も 『じいちゃんの一…

胃がんからの旅立ち~回向~

随分と長い事、放っておいてしまい申し訳ありません。 フルタイムで仕事を始め、毎日のやりくりだけで精いっぱいでした。 仕事+家庭の日々の生活に慣れてきたこと そしてまた節目の時期になったこともあり ボチボチとですが更新していけたらと思います。 よ…

胃がんからの旅立ち~介護ベッド、良き。~

介護保険サービス も少し分かりやすくならんかな ~逝去 5日後~ ちょっと話が前後してしまうが、介護ベッドについて。 体調が急変したパパちゃん。 在宅医療へ切り替え、来ていただいた先生から『こんなせんべい布団じゃだめ!』とお叱りを受け、最初で最…

胃がんからの旅立ち~香典返しへの催促~

大変な時こそ人の気持ちがわかる 一生付き合える人 今世も来世もご遠慮したい人 ~逝去後 2週間~ パパちゃんを家族葬で見送った私たち。 コロナのこともあり親しい人にも参列はご遠慮いただいていたが、中にはご香典を送ってくださる方もいた。 嬉しいのは…

胃がんからの旅立ち~香典返しの準備~

気持ちにお返しを せっかくならば 喜んでくれるものをと あれこれ思いを巡らす ~逝去後10日~ 初七日も無事に終え、次に来るのは四十九日忌。 仕事関係、縁故関係などご香典を多く包んで頂いた方へ返礼品を用意しなくてはいけない。 葬儀会社から返礼品の…

胃がんからの旅立ち~四十九日までの道のり~

初七日の次は四十九日忌 法要はすぐにやってくる 七日目に三途の川に到着した故人は それから七日ごとにいろんなお釈迦様から勉強と試験と面接を受け そして最後四十九日目に審判が下る。 こんなナイスガイなお釈迦様おらんて その間魂はこの世とあの世の境…

胃がんからの旅立ち~初七日、早っ。~

産まれて七日目は【お七夜】 亡くなって七日目は【初七日】 ラッキーセブン、なのか(;・∀・) ~逝去後7日目~ あっという間にもう一週間。 祭壇のお花も、まだきれいに咲いている。 法要は11時からだが、姉たちは早めに到着。 長女がケンタッキーを、サン…

胃がんからの旅立ち~GOTO 三途の川~

今頃はどこを歩いているのだろう また寄り道してるんじゃないだろうか ~葬儀後 皐月~ 次女だけが家が近いこともあり、ちょいちょい来てくれるのが嬉しかった。 パパちゃんに挨拶をしてお線香をあげ、他愛もない話をする。 その中で次の法要【初七日】の打…

胃がんからの旅立ち~虚無と目覚め~

眠ることは意外にエネルギーを使う 赤ちゃんは寝てばかりだが お年寄りは眠れない こんなに眠ったのはいつぶりだろう ~逝去後 皐月~ 私はずっとパパちゃんが居た和室にこもっていた。 いつもはリビングで大音量でビデオを見る主人も 2階にいることがほと…

胃がんからの旅立ち~偲ぶ心のお弁当~

目が覚めて我に返る 静かな部屋が 夢ではなかったことを ~葬儀後 皐月~ 朝。起きてご飯を作り、洗濯をして、掃除をして。 また変わらない1日が始まる。 次男も新聞配達を1日だけお休みを延ばしたが、次の日から復活した。 だが学校は変わらずコロナで自…

胃がんからの旅立ち~パパちゃんのいない夜~

目を開けても あの背中が見える 目を閉じても 低く呼ぶ声が聞こえてくる ぽっかりと開いた和室の向こうには パパちゃんの笑顔 ~葬儀の後~ 精進揚げも終わり、気づけば夜だった。 「あんたも頑張ったね。疲れたろ。ゆっくりお休み」 姉たちも気遣ってくれ、…

胃がんからの家族葬~パパちゃん、おうちに帰る~

お疲れさま くたびれたね さぁ、帰ろう ~火葬後 精進揚げ~ 葬儀社の男性スタッフが、親戚へ配る花束を持って戻ってきてくださった。 お手数かけました 当初は葬儀プランであまりいい感じではない人だったが、 すっかりいい人へランクアップしていた。 www.…

胃がんからの家族葬~いかつい骨骨ロック~

ほんとカルシウムはね、大事。 ~火葬場にて 続き~ パパちゃんが空へと昇りつつある間、私たち家族は控室で待つ。 2時間くらいと、聞いていた。 私たちと一緒に、パパちゃんの遺影も席に着く。 虚無感でいっぱいになってくる。 そんな時、長男がいたわるよ…

胃がんからの家族葬~空に昇る~

フーテンのパパちゃん 風に乗って 自由の旅へ ~火葬場にて~ 火葬場へ到着した時に、あっと思い出すことが。 出棺前に献花や祭壇で使ったお花を、花束にしてもらっていた。 あとで親戚へ配るため、家に届けてもらうよう話していたのだが 従兄の家だけが離れ…

胃がんからの家族葬~出棺~

二人で過ごした日々 楽しかったね 毎日笑ってたね この道を通るたびいつも思い出す ~出棺~ 読経の後は私たち家族だけのため挨拶などは抜きにした。 葬儀社のスタッフが柩に入れるお花を用意し、その間に私たちも荷物をまとめ火葬場へ向かう準備をする。 「…

胃がんからの家族葬~別れの日~

ポカポカ陽気 暖かい春の日 寒いのが苦手なパパちゃんのために お日様まで味方してくれたよう ~葬儀の日~ 朝ごはんの後、身支度を整え、部屋を片付け、準備はOK。 お経はパパちゃんの知り合いの方にお願いしていた。 縁もゆかりもない方よりも、生前お世…

胃がんからの家族葬~心にしみる朝ごはん~

ありがとう おかげで家族でゆっくり過ごすことができた ここにして良かったと 改めて思う ~葬儀の朝~ 義実家からの物言いですったもんだしてるさ中ではあったけれど 嬉しい朝ごはんが届いていた。 7時頃だろうか、勝手口からそっと台所へ準備がしてあった…

胃がんからの家族葬~家族の在り方~

肉親でも心の距離の遠い人 他人でも心の距離が近い人 相手を想う心 辛い時こそ相手の本音が分かる ~葬儀の日~ 夜中過ぎ、仮眠から長女が起きてきた。 「少しあんた達も休みなさい」 その言葉に、次女と続いて私も横になった。 そして 爆睡 ・・・・・ ハッ…

胃がんからの家族葬~ありのままで生きる~

安心してね 私たちだけだからね もう気を使わなくていいんだよ 長い、長い夜 静かにパパちゃんと過ごすひと時 誰にも邪魔されず、家族だけで過ごせる至福の時 たくさんの想い出を振り返りながら 姉たちが居てくれて本当に良かったと心から思った。 私一人で…

胃がんからの家族葬~願い~

笑顔の中に 光の中に いつもいた人 11時を過ぎ、子どもたちも疲れていたのだろう、寝息を立てはじめ 私たち姉妹で替わりばんこにお線香の番をすることに。 身体の弱い長女には先に休んでもらった。 倒れられては困る(;^ω^) お線香が途絶えないように気を配り…

胃がんからの家族葬~譲れぬ思い~

さわらないで 私たちのパパちゃんに 初めて願う強い思い 騒動しまくった義実家ご一同様がようやく帰り、入れ替わりに主人の上司が来てくださった。 聞けばご自身もお母さまを亡くされて間もないそう。 「他人事と思えなくて」と言葉を詰まらせる姿に胸が熱く…

胃がんからの家族葬~お通夜にて~

みんなで一緒に泊まるのは、いつぶりだろうね ほら起きて みんな来てるよ 斎場へ入ってからしばらくしてから、私が事前相談した女性の担当者が出社してこられた。 すぐにお部屋に来られ、「お話してたけど、こんなに早くなるとは・・・」と頭を下げられた。 …

胃がんからの家族葬~葬儀費用~

人生最期のセレモニー お金をかければいいってもんじゃない その人らしく もっと自由に 事前に葬儀費用については調べていた。 家族葬とはいえ参列者が少ないだけで、かかる費用は一般葬と変わらない。 www.hikaru-ko.xyz 華美な祭壇等はあまり必要とは思わ…

胃がんからの家族葬~斎場にて~

パパちゃんと過ごせる最期の場所 静かにのんびりと家族だけで パパちゃんが出発した後、私たちも続いて家を出た。 (先日すぐ近くのおうちで不幸があり、斎場へ行っている間に空き巣の被害にあいました。事情を知っているのだと思われますが・・・ 慌てて家…

胃がんからの家族葬~納棺~

少しはゆっくりできたかな 忘れ物はないね あっという間に時間は過ぎ みんなもそれぞれ喪服に着替えた。 次男は制服。 長男は高校の卒業式の際に作ったスーツ。 万が一を考えて、黒の目立たないステッチのみのシンプルなスーツにしていた。 葬儀社から 「ご…

胃がんからの家族葬~面影~

ふと目をやるといつもあの笑顔で見ていてくれる 「おはよう。少し寒かね」 今日もパパちゃんに話かけて、1日が始まる 葬儀社との打ち合わせの中で、遺影の話もした。 分かっていたのだが、選ぶことができないまま 今日になってしまっていた。 一番大事なもの…

胃がんからの在宅医療~驚きと、悲しみと~

ほんの僅かな時間だったけれど さようなら さようなら ありがとう 葬儀社の人たちが戻っていき、しばらくしてから義実家の父母がやってきた。 険しい顔をしてはいってきて、そして無言。 父が横たわる姿を目にしても、涙一つこぼさない義父。 手を合わせはし…

胃がんからの在宅医療~最期のぬくもり~

忘れないよ 笑顔も 優しさも 温もりも どうにかこうにか打ち合わせも終わってから パパちゃんの身体を守るため、ドライアイスを設置することになった。 お天気の良い春の日だったので、斎場に入る前に自宅でと、早めにお願いをしていた。 担当者の方が 「背…