癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て🌈

胃がんからの家族葬~願い~

笑顔の中に

 

光の中に

 

いつもいた人

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11時を過ぎ、子どもたちも疲れていたのだろう、寝息を立てはじめ

私たち姉妹で替わりばんこにお線香の番をすることに。

 

身体の弱い長女には先に休んでもらった。

倒れられては困る(;^ω^)

 

お線香が途絶えないように気を配りながら

それでもこうしているのがまだ信じられなかった。

 

お通夜なんだよな

パパちゃんの

 

親だから先に逝くのは当然の理なんだけれど

なぜだろう

パパちゃんは特別のような気がしていた。

 

どこもそうなのかもしれないけれど

 

 

ママちゃんとの別れは心筋梗塞

あまりにあっけない最期で誰も間に合わなかった。

せめてパパちゃんの時は側に居たいと思い、葬儀のあとすぐに仕事を辞めて地元に戻ってきた。

 

パパちゃんと一緒に暮らしたのは5年間。

二人とワンコとニャンコと楽しい日々。

 

仕事もプライベートも忙しい私は家のことなどそっちのけで。

 

友達も多く、先輩や後輩たちとも

遊び、騒ぎ、飲み、相談し、悩みを聞き、泣いて、笑って

慌ただしい毎日を送っていた。

 

ご飯はいつもパパちゃんが作ってくれていた。

それでも怒られることもなく、いつもニコニコ。

 

 

それなのに

 

甘えてばかりで

ワガママばかりで

怒ってばかりで

 

 

もっと優しくしてあげればよかった

もっと美味しいものを作ってあげればよかった

もっといろんな所に連れて行ってあげればよかった

 

もっと

もっと

 

眠るパパちゃんの顔を見ながら

タイムマシーンがほしいと、本気で思った

 

私の命をあげてもいいからさ

5年でも10年でも

も1回だけ

目を開けてくれないかなぁ

 

お願いだから

 

ありがとうと言わせてよ