癌と共に~フーテンのパパちゃん~

大好きな父が癌になりました。クジラを見に行く日を夢見て🌈

胃がんからの家族葬~家族の在り方~

肉親でも心の距離の遠い人

他人でも心の距離が近い人

 

相手を想う心

 

辛い時こそ相手の本音が分かる

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~葬儀の日~

夜中過ぎ、仮眠から長女が起きてきた。

 

「少しあんた達も休みなさい」

その言葉に、次女と続いて私も横になった。

 

そして

爆睡

・・・・・

 

 

ハッと気づけばもう完全に朝。

やばい(;'∀')

準備しなくては💦

 

「誰も起きんし」

真面目な長女は、一人お線香の番をしていた(;'∀')

ごめんね-( TДT)

 

そんな中、ずっとロビーで電話をしていた主人に呼ばれた。

「昨日から、(義実家と)ずっと話してるもん」

「うん」

「正直言う。向こう(義実家)すごく怒ってるもんね」

「うん」

「・・・。まぁ、あんたたちの気持ちもわからんでもないよ

でも、亡くなったお父さんは○○(主人)家の人間なんだからそこは考えてくれないと」

 

フリーズ。

なんと?

パパちゃんが義実家の家の人間とな?

 

頭で反芻する。

 

考えろ、私。

 

黙り込む私をのぞき込む主人。

 

...いやわからんて💢

 

 

何処をどうやってそんな思考にいきつくのか。

あまりの事態にショートしかけたぞ。

 

「いやいや、それおかしいでしょ⁉なんでパパちゃんが○○(主人)家の人間になるの」

「だってそうじゃん。俺のうちに住んでんだから」

「いやあのね。私は結婚したからそうだろうけど。パパちゃんはパパちゃん、違うでしょう。あくまでお姉ちゃんや私たち△△(パパちゃん)家だからね」

 

でもこれには主人は納得せず。

「いや、それはあんたたちの言い分であって、でもそうじゃないから。」

 

「ちょっと何言ってるか分からないんだけど」

こんな場面なのに、真顔でサンドイッチマンの富沢さんが出てきちゃうくらい、意味不明。

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あんまり頭にきた私はカードを切った。

 

「ずっと黙ってたけど、お義兄さんの借金、即時払いしてくれたのはパパちゃんだったよね⁉

最後は返金してくれたけど、でもあの時パパちゃんがなけなしのお金をすぐに用意してくれたから、助かったんじゃないの?それも義両親には黙っといて、って内緒で。

だからうちは家も建てられたんだよ。

それなのに、義兄からも義姉からも、お礼も謝りも一言もない。

そんなこんなは知らん顔して、こんな時ばっかり家族とか。ありえない」

(※我が家が家を建てるローンの際に引っ掛かり、原因は義兄でした)

すると

「いや、もうそれはいいじゃんと主人。

 

・・・・・

 

そして葬儀まで時間がないこともあり、主人からは畳みかけるように

「もういいから、時間ないから聞いて。

昨日から、俺なりにずっと話はしたんだよ。

みんな(義実家)すごいショック受けてる。家族なのにどうして、って」

 

・・・・・・

 

 

「結果から言うと、葬儀も来ないし、火葬場も、来ない。すごい怒ってるけど。

ってか叔父さん達も納得してない

だって家族じゃない。

でも俺なりに話はしたから。あんたや姉ちゃん達、こっちの気持ちもわかってくれ、って。

ただお父さんはあくまで○○(主人)家の人間だからね、親父や兄貴たちが言うのも当たり前なんだよ」

 

まだいうか(-"-)

 

 

とにかくもう時間がないこともあり、その場を収めるためにわざと

「すみません。ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

 

向こうの言い分は全然理解できないけどね

 

そして姉たちへ今の話を報告しに行った。

「へぇ」

そして笑いながら

「ごめん。まったくもって意味がワカランわ」

 

同感なりよ。

 

「ま、来ないで良かった」

 

それな。

 

後から思ったが、そこまで「ワレワレハカゾクダ」と言い張るのならば

葬儀費用も○○(主人)家で負担するのが筋ではないか。

そこは「等分で」と言い、でも立場だけは主張する。

もう、理解不能としか言えない。

 

 

今回主人にとっては究極の選択だったに違いない。

だが私たちの態度。子どもたちの態度。

自分が受け入れられていないことも感じていたはず。

 

きっと意味がわからないだろう

 

同居もしてあげて、一緒に暮らしてあげて

自宅での看取りまで許してあげた。

『感謝』されて当たり前のはずなのに、と。

 

そこに関しては本当に感謝している。

 

問題は義実家との関わりだということ。

 

これまでのパパちゃんに対する無視やいやがらせなどの冷遇の数々。

ずっと知らんふり。

というか何も感じていないのだろう。

 

 

パパちゃんはひたすら耐えていた。

私のために

 

黙って何も言わず

私の立場が悪くならないようにと、必死だった

 

 

主人の目には、何も映っていなかった

 

 

 

だがパパちゃんは親だ。

主人にとっても。義実家にとっても。

決して下に見られるべき存在ではない。

 

だが『○○(主人)家の人間』発言で、義実家にとってのパパちゃんの立場を改めて思い知った。

私も、パパちゃんも

義実家にとっては『家族』という縛りの中で位置づけられた最下位だということ

 

それなのに

「家族だから」という言葉を連呼する

 

どこが?家族?

笑わせんな


 

そして主人は昨日からの私たちの態度や会話を聞いて追い詰められたのだろう。

ここで義実家の意見を通せば、恐らくこの先自分の居場所はないと。

 

主人が考えたことは

「私たちの気持ちに寄り添う」ことではなく

悲しいかな

「自分の居場所を守るためにどっちにもいい顔をする」

ことだった。

 

 

いやもう私は負の感情でまくりで

特級呪霊になりそうだった

 

 

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 昨夜「アニメ、見てる~?」と電話をかけたら

『しゃけ』という答えが返ってきた(笑)