ポカポカ陽気
暖かい春の日
寒いのが苦手なパパちゃんのために
お日様まで味方してくれたよう
~葬儀の日~
朝ごはんの後、身支度を整え、部屋を片付け、準備はOK。
お経はパパちゃんの知り合いの方にお願いしていた。
縁もゆかりもない方よりも、生前お世話になっていた方の方がパパちゃんも喜ぶと思ったから。
この方は何かにかけて、パパちゃんを気遣ってくれた優しい方。
大柄な方だが、とっても美しい字を書かれる。
闘病中のパパちゃんに、何度も手紙を書いてくれていた。
今も、大事にとってある。
別室の、通常はお坊さんが待機される部屋にお通ししたと、係の人から聞き挨拶に伺った。
お礼を伝えパパちゃんのところへ案内する。
合掌をしパパちゃんとご対面すると
「眠っているみたい。キレイな顔ですね」と泣き笑いの顔で言われた。
その後、みんなでお経を唱える。
どうか安らかに
迷うことのないよう
旅立っていけますように
心の中で精いっぱいの感謝をこめて
姉妹が仲たがいをすることを何より心配していたパパちゃん。
子どもが全員そろっていることに安心してくれているかな
大丈夫だよ
ずっとずっと仲良しでいるからね
きっとパパちゃんが望むことは、それだけ
向こうで、お迎えが来ているよ
可愛がっていたニャンコもわんこも
なんだかんだ文句を言いながらママちゃんも(笑)
みんなでパパちゃんが来るのを待っているから
寂しくないからね
こちらの時間は
向こうでは『あっという間』だと聞いたことがある
ホントかいな
私が行くのも『あっという間』かもね
また私のお話、たくさん聞いてね
今だけ、ちょっとの間だけ
さようなら