慌ただしい時間の中で決めなくてはいけないことは多い。
一人では迷ってしまうことも
姉妹が居れば心強い
気持ちの整理もつかぬまま、やらなければいけないことは次々と。
火葬を行うには「死亡届」と同時に「火葬許可申請書」を区役所に提出して
火葬許可証の交付を受ける必要がある。
その許可証を火葬場で提出し、火葬が済んだ後、火葬証明書印が押され
「埋葬許可証」となる
(この埋葬許可証は納骨する際に必要となりますが、割とバタバタのさなかに渡されるので無くさないように)
通常、役場への届けや火葬場への申し込みは葬儀社が代理で行ってくれる。
が、火葬場は申し込み順となる。
しかも結構混むらしい💦
まぁ予定がたてられるものでもないので、致し方なし。
だがその火葬場の予約時間次第で、斎場での手順も変わってくる。
こちらとしては
今晩ゆっくりお別れをして、明日の午前中に葬儀、出棺。
そして火葬場へ移動して午後から火葬、お骨上げ(収骨)、
戻ってから精進揚げ、という流れが希望ではある。
だが火葬場の予約状況次第では、午前中しか空いてない場合もある。
その場合は先に火葬をしなくてはいけない。
仕方がないことだとは思うが、やはりできれば少しでも長い時間、パパちゃんと一緒にいたかった。
もうそこは葬儀社にお任せするしかない。
死亡診断書のコピーをお渡しして、できるだけ午後でとお願いした。
また葬儀の際の挨拶状と会葬御礼品も選ばなくてはいけない。
斎場へ来ていただいた方やご香典を頂戴した方にお渡しする、挨拶状と御礼品。
挨拶状はお任せで、御礼品はカタログの中から選ぶ。
コーヒーやお茶、日持ちのするお菓子類もあったが、あえて今治タオルのセットにした。
理由は《自分がもらって嬉しいから》
よくある封筒のセットはもう家にとんでもなくあるが、フェイスタオルは重宝する。
なんたって今治タオルだし。
後日、家にご香典を持ってお参りに来てくださる方が結構いて
聞くと49日忌までは会葬御礼品で良いとのこと。
食べ物類は日持ちするといっても賞味期限が気になる。
その点タオルだと気にしなくてよい。
葬儀社の勧めもあり、挨拶状と御礼品は多めに頼んでおいた。
しかも御礼品は最後、引き取ってくれるので助かった。
そして斎場に入ってからのことについて。
基本《1日葬プラン》になるので、今日は自由にお焼香のみしていただく。
その後、私達家族だけで一晩付き添いをする。
夕食は肉や魚ではないいわゆる『精進料理』
通常であれば『通夜振る舞い』と言って、お通夜の後に親しい人たちが
故人を偲んで思い出話にひたり食事や酒を共にする。
私も親戚の葬儀の際は、出させていただく事も多かった。
だが正直、故人の思い出話はそっちのけで
宴会さながらにひたすら酒を飲みまくる人たちは理解しがたいものがあった。
仮に故人が高齢の大往生だったとしても、残された遺族の精神的、体力的負担は相当だ。しかもそれが突然な逝去や病気、若い人ならなおさら、悲しさでいたたまれない。
悲しみを共有するのは大切だが、負担は主に家族のそれも女性にかかってくる。
義父母も、義兄も、最後の最期まで残って喋り、酒をひたすら飲むタイプ。
(もちろん主人も)
パパちゃんを偲んでなど100%ない人たちにおもてなしなんて、絶対に嫌だった私はコロナで逆に好都合とさえ思えた。
『通夜振る舞いは、いたしません!』
米倉涼子さんの大門未知子ばりに言える(笑)
葬儀社の方へも
「通夜ふるまい、カットで」と即答した。
長女がぴしゃりと「お酒は飲まないから」と言ってくれた。
恐らく主人は飲めるものと思っていたので残念そうだったが、私はほっとした。
夜の精進料理も、私達姉妹家族だけならば何とかなるだろうとお断りした。
これが大間違いだった💧
後々、精進料理をあちこちのお店に尋ねたのだが、どこも受け付けてくれず途方に暮れた。
店休日だったり、前日までの事前予約が必要だったり、
コロナの影響でお店自体が通常営業していないところも多かった。
どうしよう・・・(;゚Д゚)
結局、最後は葬儀社に再度お願いして
家族の人数分、精進料理のお弁当をお願いすることになった。
注:精進料理はお願いしましょう
でもこの時頼んだお店がたまたま家の近くの和食のお店で、取ったお弁当がとても美味しくてビックリ。
子ども達も皆喜んで食べ、全員完食✨
このお店には、その後も法事でお弁当をお願いすることになる。
次に「おときはどうしますか」と。
故人と一緒に食べる最後の食事の事。
葬儀の前、朝から食べることが多く、よくお膳で出される。
この葬儀社に決めた理由の一つに、
朝ごはんをサービスしてくれるというものがあった。
さすがに朝からコンビニのおにぎりではあんまりだし、
かといってお膳ほどは食べれない。
パパちゃんがダントツで好きなものが【お漬物】
どんな豪華な食事よりも
白米と味噌汁とお漬物があれば幸せな人だ。
お膳よりも、朝ごはんの方が喜ぶ
なのでサービスの朝ごはんに、お漬物を持参で持っていき
それをおときにすることにした。
また祭壇については一番シンプルなものでお願いしていたが、
お花がないと寂しいので子ども一同と孫一同で献花を1対予定していた。
すると後から義父が自分の名前で献花を一つ頼んでくれと連絡してきた。
仕方ないので、一緒にお願いすることに。
だがそうなると献花が奇数になるのでバランスが良くない。
仕方がないので、子ども一同はなくし、孫一同と義父からの対に変えた。
色んな手続きと並行しながら、パパちゃん方の親族へも連絡を入れた。
皆ショックで、言葉を失っていた。
一番会いたかったのは、実のお兄さんだろう。
でもそれこそ高齢で、かつ東京在住のため葬儀には参列できなかった。
この時、初めてコロナがうらめしかった。