人生最期のセレモニー
お金をかければいいってもんじゃない
その人らしく
もっと自由に
事前に葬儀費用については調べていた。
家族葬とはいえ参列者が少ないだけで、かかる費用は一般葬と変わらない。
華美な祭壇等はあまり必要とは思わなかったが、最期棺はたくさんのお花で埋め尽くしてあげたかった。
献花の時に確認すると、このお花だけでも充分だとの事。
良かった。
またパパちゃんは「菊」などお葬式定番のお花は好きでない(;´・ω・)
なので祭壇も菊ではないお花でお願いしていたら、ちゃんとトルコ桔梗やユリで飾ってくれていた。
ワガママ言ってすみません(;^ω^)
かかる葬儀の費用は、見積もり時点で30万ほどだった。
献花の手配とドライアイス、布団、通夜弁当の追加。
プラス会葬礼状と会葬返礼品を50ほどお願いし、最終的には38万ほどだった。
格安だったと思う。
親戚からのご香典も少しあると考慮し、また後々続く法事の際の食事や初盆等を考えて、おそらく40万くらいは必要になる計算だ。
パパちゃんは遺産などない。かろうじて年金はもらっていたがほぼ病院代。遺産はあってもネジかタッパーか箱くらい(笑)
もともとアテにもしていなかったし、借金さえなくしてくれていれば御の字だった。
それは事前に清算していたので、後々困ることもなかった。
姉たちと相談し、長女、次女は10万づつ、私が20万だす、ということで落ち着いた。
するとちょうどのタイミングでコロナ給付金が💰
パパちゃん宛にも給付されたので、パパちゃんも自分で(?)葬儀代を工面することができた。
自分の時は子どもに心配をかけないように、ちゃんと準備しておこう(;・∀・)
事前にいくつも斎場を廻る中で、これ以上お安いところも、またサービスが整っているところもなかった。
突然のことで慌てていると、どうしても事業者はあれもこれもと不要なサービスを上乗せしてくる。そうならないためにもある程度の準備は必要に思う。
私の時はもう一つの別館の洋風タイプでぜひともお願いしたい。
長女はすでに申し込みまでしている(笑)
そんなこんなで、どうにか葬儀の手配は滞りなく進んでいたのだが
葬儀社からの費用の説明の時に、急に主人が介入してきた。
いやまぁ身内なのだから当たり前っちゃ当たり前なんだけども
これまでパパちゃんの病気にも、ほとんどノータッチで知らん顔だった人だ。
気にするのは、入院の時の入院代くらい。
介護関連には詳しいと自負する割には、介護保険認定やベッドの手配も分からない。
身体がだんだんと動けなくなり、部屋でズボンをはこうとして転倒した時も
「座ってしないからだよ。分かってないな」と心ない言葉。
私がパパちゃんにばかり構うのが面白くなかったのだと思う。
また、どうしてよいのかわからなかったのだろう。
でもパパちゃんが最期の時間を過ごす中、主人からの優しさや思いやりを感じられることは正直なかった。
そして義父母のいじめにも近い嫌がらせを何とも思わないことが理解できなかった。
でも世帯主はあくまで主人。
喪主も(世間体で)したかったのだろう
私が葬儀社も内容も手続きもすべて決めていたことに驚き、また相談のないことに腹を立てていたからか、葬儀社からの見積もりを取り上げ一つ一つチェックし始めた。
ワカランだろうよ💢
結婚するまですべてを親に管理してもらい、結婚してからは私に丸投げの主人は責任感がなく、世法にうとい。わからない、知らないことが多すぎる。
なのでいつからか頼ることを一切やめた。
パパちゃんの葬儀にいたっては、こどもである私と姉たちが主体ですべきこと。
そこへズカズカと介入してほしくなかった。
それも足を組み、見てもわからない見積書を「ふーん」と言いながらふんぞり返っている姿。葬儀社の人たちへの態度がとにかく悪い。
恥ずかしかった。
葬儀社の人たちがコチラをちらちら見ながら戸惑っている。
そうだろう。
ごめんなさいね💦
姉たちが席を外した時に
「葬式の費用ってどうすんの」と聞いてきた。
そこでは「姉妹で等分に分けるよ」と言った。
「ふーん、まぁそれが当たり前だけど」
なんだろう、とにかくムカムカしてきた(-"-)
葬儀費用のチェックはおそらく義父母の差し金だ。
100%間違いない。いくらかかるのか、確認しないはずがない。
頭にきたが
「葬儀費用抑えるために、ホールを借りずに控室だけにしたから」と言うとご満悦な様子。
それならば、計画始動させて頂きます。
「控室だけでそんなに人も入らないから、明日の葬儀は私達だけでして、そのまま火葬場に行きます。
明日は私達だけでします(2度言いました)
コロナだから」
「あぁ、分かった」
案の定、何もわかっていない主人は軽い返事。
言いましたね?了承しましたね?
この後もめることは間違いないが、気づいちゃいない。
さぁ、どうする???
パパちゃんが危篤になったあの晩から
私や姉、子どもたちまで
主人に笑いかけ、話しかけることは、一切なかった